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2019年5月

小倉貴久子「モーツアルトのクラヴィーアのある部屋 第37回」コンサート

去る二日は小倉貴久子「モーツアルトのクラヴィーアのある部屋 第37回」公演へ行ってきた。

今回はウィーンの作曲家、ウァーゲンザイルの特集回。

 

「譜めくり男」ウァーゲンザイルに関しては、モーツアルトの伝記で知っていて、シンフォニアのCDを一枚持っていたが、いかにも「疾風怒濤の時代」らしい熱のこもった感じの短調のシンフォニアで、彼はこういう作曲家かと思っていた。

 

しかし、この日期待をもって聴いたウァーゲンザイルの諸曲は、いずれも快活で、かつその中に剽軽さと諧謔が感じられ、楽しい音楽であった。

モーツアルトにも影響を与えたことだろう。

娯楽音楽としても最上質のものと思う。

 

C.P.E.バッハもその前々日を含めて最近古楽でよく聴く機会があり、それなりの需要が今日でもあるが、それと比較して「ベルリンにC.P.E.あれば、ウィーンにヴァーゲンザイルあり」という感を受けた。C.P.E.が演奏されるのであれば、ヴァーゲンザイルもそういう演奏会のレポートリーとしてもっと聴かれ、楽しまれても良い作曲家と感じた。

 

モーツアルトの演奏の方でも、k.25の変奏曲は私の好きな曲だが、最後の変奏で、直前の憂愁から快活に転じる描写はまことに奇絶で、目を見張った。

 

そして最後にモーツアルトのヴァイオリンソナタを演奏し、上記で褒めておいてなんだがヴァーゲンザイルと音楽の質での格の差というものをはっきりと見せつけられた心地がした。

最後、奔流のような第三楽章で、ヴァイオリンの廣海志帆さんは激しい曲だけれども最後の一音はそっと静かに離して締め、勢いだけでない品格演奏だと感じさせた。

 

この「モーツアルトのクラヴィーアのある部屋」シリーズは、「待ってました」とばかりにはじまったころに何回か聴いたが、いかんせん平日に初台まで駆けつけるのは難しく、断続的な参加になっている。

今回は休日だったので余裕で聴きに行けたけれど、これが最後になるかもしれない。

 

ユニークかつ精力的な活動している小倉貴久子さんには、また、新しいシリーズに期待するとともに、せっかく演奏しているこのような貴重なモーツアルトの周辺時代の音楽の演奏を、たとえばさらに録音して世に出していただきたければ、さらに貴重な遺産となるだろうと思った。

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立夏

今日は二十四節気の立夏だが、曇天で風が冷たく、ぱっとしない天候の一日だった。

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わかみどり

先日奥多摩に行った。

この季節に来るのは珍しく、杉の木の濃い緑が主流の山の中に、落葉樹の若葉の黄緑色がまだらになり、「こんな素晴らしい景色になるのか」と感じ入った。

今だから楽しめるこの風景に出会えてよかったと思う。

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