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中野理枝・広瀬裕一『海に暮らす無脊椎動物のふしぎ』(サイエンスアイ新書218)

とにかく面白い。

動物の分類で、節足動物、軟体動物、棘皮動物、刺胞動物くらいは知っていても、外肛動物、内肛動物、平板動物、環形動物、箒虫動物、扁形動物、無腸動物となるとどうであろうか?本書はそんな珍奇な?海の動物たちが目白押しである。

そういう海の無脊椎動物のさまざまな生態や生活が、美しい写真とともに解説されている。それに伴う面白い話はとてもここでは書ききれないくらい。

以前は一顧だにされなかったウミウシが昨今はブームだそうだ。固定観念を捨て、その美しさや種類の多彩さが見直されているということなのだろう。著者もそれに取りつかれ、40代になってから生物学の大学院まで行ってしまったという人である。

巻末には環境の保護や観察の方法の話もあり、これから海へ行く人のためのガイドにもなっている。

生物の進化の多様性と、海には私たちの知らない(人類がいまだ知らない、という意味も含めて)実に多様な生き物の世界が広がっていることを見せてくれる科学読み物だ。

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