鈴木良一『応仁の乱』(岩波新書)
最近応仁の乱にはまっている。
きっかけは山川ブックレットの『足利義満』『足利義政と日野富子』だったが、それから『戦争の日本史9 応仁・文明の乱』へ進んで、次にここへ来た。
大昔。高校時代に図書館で借りて読んだことのある本だが、あまり(というか本質的なことはほとんど)記憶がない。数年前どこかの古本屋で見かけて買いなおした本である。
岩波新書の緑版というのは、昨今の「学力低下」で知的地盤沈下した日本人向けと違って、高等というか難しいというか場合によっては読みにくいというか、歯ごたえがある。
少なくとも「荘園」「荘園領主」「荘官」「守護」「寺社本所」「国人地侍」「徳政」「馬借」について、ある程度の知識(高校日本史でいい)がないと読みこなすこともできないであろう。また、当時の日記の言葉なども口語訳せずに「」内に原文を入れ、「…とみていた」「…といった」「…と規定されている」と来るから、おぼろげでも文語体の原文を理解できないと進まなくなる。正直私も少し進めると疲れを覚え、平日夜はあきらめて休日専門にじっくり取り組む本に回したほどだった。
この時代の主人公は「国人」であり、また「地侍」「名主百姓」である。
(つづく…)
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