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『春秋左氏伝』(岩波文庫)読了

本日、下巻を読了。

上巻を読み始めたのが去年の6月15日であった。平日の疲れた頭では無理なので、休日に集中的に投入する手法を取り、途切れつつ読破できた。特に読みながら地名を巻頭地図でチエックする必要があり、文章がそのたびに切られるという苦痛が伴ったが、じっくり、ゆっくり腰を据えることで、逆に実に楽しく読むことができた。

巻末の解説で、『公羊伝』『穀梁伝』が経文の字句解説が主であることを知った。そう考えるとこの『左伝』はなんと春秋時代の説話の宝庫であることか。このようなものが残されていること自体を、天に感謝しなければなるまい。

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コメント

ご無沙汰してます。
左伝読了なんてあいかわらず凄いですね。

左伝といえば、杜甫のご先祖様の杜預が注を書いていることぐらいしか知りません。
杜甫の伝記など読むと、杜預と杜審言というご先祖筋の話が必ず出てきますから、そこに引かれる左伝はいつかは覗いて見たい気もしますが・・・

おもしろいとみなさんおっしゃるのですが、なかなか手が出せません。

投稿: クラウディオ・アラウ | 2011年5月10日 (火) 22時09分

お久しぶりです。コメントありがとうございます。

いや、楽しいですよ。じっくりと時間が取れればですが…。通勤の車中読などでは無理とは言いませんがかなり苦しく、理解が浅くなって面白さが削がれます。

現在の国際関係・国際政治にも、似ている・通じているところが多い感じがします。現代の「晋」の執政というべきオバマ大統領にも一読してほしいです。

乱れてしまった世界の中で、「礼」や「徳」で国を立て直そうとする人々の苦闘の跡がまざまざと描かれます。

現代のことわざに残っている言葉もよく出てきます。「備えあれば憂いなし」とか「窮鼠猫をかむ」とか。それだけ日本人にも広く読まれたことを物語っているのでしょう。幕末の志士たちも教養としてわきまえていたようです。

杜預は左伝が大好きで、自ら「左伝癖」と称していたのは有名ですが、やはり政治家としての自分の血や肉となるという思いで読んでいたのでしょう。

とりあえず岩波文庫の三巻本をそろえてみてはいかがですか。本は「買えば官軍」です。買って手元に置いておけばいつかは読むチャンスがありますが、手元にないといつまでも読まれません。

投稿: ロイヤルトランペット | 2011年5月12日 (木) 07時17分

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