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重陽

今日は旧九月九日で、重陽(ちょうよう)の節句。

九は陽が極まった数字で、それが二つ重なっているので重陽という。

菊の酒を飲んで邪気を払い、高いところに登り(登高)、朱萸(グミではなく、ハジカミだという)を頭に挿し、また朱萸袋を身につける。

ポピュラーだが、王維の詩を挙げておこう。

九月九日憶山東兄弟   王維

獨在異郷爲異客
毎逢佳節倍思親
遙知兄弟登高處
遍挿朱萸少一人

九月九日 山東の兄弟(けいてい)を憶(おも)う

独り異郷に在りて異客と為る
佳節に逢う毎(ごと)に倍(ます)ます親(しん)を思う
遥かに知る 兄弟 高きに登る処
遍く朱萸(しゅゆ)を挿すも 一人を少(か)くを

私は独り故郷を離れて、旅暮らしをしていると
めでたい節句を迎えるごとに、親族への思いが募る
重陽の節句の今日、私にはわかる。故郷で弟たちが高いところに登り
みんなで朱萸を頭に挿して祝っているが、私一人がいないのを寂しがっているのが。

※王維は時に十七歳。十五歳の時から科挙試験のために故郷を離れ、長安にいた。
「朱」は、本当はくさかんむりに朱。

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