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四月

やっと更新できる…。

旧暦の夏四月は、ほぼ新暦の5月にあたる。

  四月    唐 李賀

曉涼暮涼樹如蓋
千山濃綠生雲外
依微香雨青氛?
膩葉蟠花照曲門
金塘閑水搖碧?
老景沈重無驚飛
堕紅殘萼暗参差

暁に涼しく暮に涼しく樹は蓋の如し
千山の濃綠 雲外に生ず
依微たる香雨 青氛ウンたり
膩葉 蟠花 曲門を照らす
金塘の閑水 碧イ揺れ
老景沈重にして驚飛する無く
堕紅殘萼 暗に参差たり

※ウンは気のかまえに慍のつくりを入れる。イはけものへんに奇

夏とはいえ四月は夜明けは涼しく日暮れも涼しく、樹はこんもりと蓋(車の幌)のようだ
遠くに見える山々の濃綠が 雲のかなたにそびえている
香しい細雨が来ると青い気が立ち込めて
厚い緑の葉 わだかまるように固まっている花が曲門を照らす
美しい堤の静かな水面に緑の波紋が揺れ
樹木の成長しきった風景には花びらが驚き飛ぶことも無く
堕ちた花びらや残った萼が暗がりに入り交じっている

※「河南府試十二月楽辞、并びに閏月」の中の一首。七句という変則的な詩形を使い、「鬼才」といわれた作者らしく語句も難解だが、初夏の風景を良く表現していて特に第五句がすばらしい。

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コメント

鬼才ですか。本当ですね。ロイヤルトランペットさんも詩を書いたりはされないのですか。「卓越した文章能力」と「詩をつくる感性」はまた違いますか。

投稿: E | 2010年5月27日 (木) 08時13分

コメントありがとうございます。遅くなってすみません。

詩ですか…。詩歌を作るのは文章というより作曲のようなセンスが必要ですから、鑑賞力とはまた別かと…。

私はどうも論理先行の典型的な散文的人間です。

投稿: ロイヤルトランペット | 2010年5月29日 (土) 12時35分

お返事ありがとうございます。
論理的…そうですか。

やはり恋人や友人には自分にないものを求めますか。
いつも不躾な質問ばかりで申し訳ないです。
論理的な方の思考に興味があるのです。自分とは正反対な気がするので。

投稿: E | 2010年5月29日 (土) 13時17分

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