« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »

2010年3月

戦前の教科書(その1)

代々木上原の駅に出ていた出店の古本屋で、戦前の教科書を発見し、七冊ばかり買ってきた。

いま、五冊目を読んでいるが、いずれも興味深い。

順を追って報告する。

| | コメント (0)
|

一月尽

今日は旧暦一月の晦日になる。ここ数日ですっかり春めいたというのに、やっと明日から二月かよと言う感じ。

夜になってから暖かい春の雨が降り始めた。

| | コメント (0)
|

高橋多佳子ピアノリサイタル~デビュー20周年&ショパン生誕200年記念~

去る3月6日(土)、浜離宮で行なわれたコンサート。

副題にあるとおり、高橋多佳子さんの「デビュー20周年」かつ今年は「ショパン生誕200年」という記念すべきリサイタルで、今年から来年にかけて全四回のシリーズで行なわれる。生誕200年のショパンはもちろんだが、生年が近い三人の作曲家、メンデルスゾーン、シューマン、リストをタイアップで取り上げ、ショパン独演の一回も加えての四回シリーズである。
その先陣を切るは、「ピアノは歌う メンデルスゾーンとともに」というわけ。

だからプログラムを見ると、冒頭の

・ショパン ノクターン Op.9-2

のほかはすべてメンデルスゾーンとショパンの同種の曲の掛け合いである。すなわち

・メンデルスゾーン 「無言歌」より "詩人の竪琴"Op.38-3
・メンデルスゾーン 「無言歌」より "春の歌"Op.62-6
 vs
・ショパン  ノクターン Op.9-1
・ショパン  ノクターン Op.27-2

・メンデルスゾーン 「無言歌」より "ヴェネツィアのゴンドラ"Op.62-5
 vs
・ショパン  舟歌 Op.60

 (休憩)

・メンデルスゾーン ロンド カプリチオーソ Op.14
 vs
・ショパン  マズルカ風ロンド Op.5

・ショパン  華麗なる変奏曲 Op.12
 vs
・メンデルスゾーン 厳格なる変奏曲 Op.54

という感じになっている。

途中、メンデルスゾーンが裕福な生まれで若い時から「真夏の夜の夢」の作曲などで才能を伸ばしたこと、メンデルスゾーンの水彩画に対し、ショパンが漫画を描くことを好んだこと、社会的にもメンデルスゾーンが指揮者や音楽監督など社会的地位を得て指導的役割を果たしたのに対し、ショパンはピアノレッスンのほかは終生一作曲家だったこと、などが高橋さんのお話で語られた。メンデルスゾーンがいかに熱心にショパンに交友を求めたかも紹介された。

全体を通じての感想は、これは意見が分かれるかもしれないが、個人的にメンデルスゾーンよりショパンの音楽の方が、陰影があり深く、かつ自然に流れるように感じられた。最初の「無言歌」二曲は、一曲目は渓谷のようで伸びやかだし、二曲目が美しいことは言うまでもないが、続くショパンの氷雨のようなOp.9-1、そして早春の原野の光景のような、そしてその中にたたずむ青年の決意のようなOp.27-2が始まってみると、断然深みが違った。
また舟歌Op.60はいかにも地中海の潮風が感じられるような船出の曲だ。

後半のショパン「マズルカ風ロンド」Op.5、「華麗なる変奏曲」Op.12はいずれも若いときの作品で、前者はその前のメンデルスゾーンの「ロンド」が15歳の天才の縦横無尽の清新な曲に対し、「マズルカ」風でいかにも田舎くさく(悪い意味ではない)、これは好対照を成していた。

また後者の「華麗なる変奏曲」Op.12は、河村尚子さんのショパンのCDの冒頭のきらびやかな曲で、「こんな曲があったんだ」とそのCDでは教えられたものだが、今回のリサイタルではこの曲と同CD収録のノクターンOp.27-2が両方演奏されていて、ひょっとしたら何か対抗意識みたいなものがあったのかもしれない?これも、続くメンデルスゾーンのまるで「夜の哲学者」のような「厳格なる変奏曲」と、「華麗・優雅」と「厳格・内省」という曲調が好対照だったように思う。

一番すばらしかったのは上述した前半のノクターンOp.27-2であった。

アンコールはショパンの幻想即興曲と、バッハの「主よ人の望みの喜びよ」で、バッハの方は高橋さんの演奏の凄さに驚倒した、私の中で伝説の2000年6月16日の東京芸術劇場コンサートの冒頭の一曲だったのを思い出させる、敬虔な「祈り」を感じさせる曲だった。

次回は9月に「シューマンとともに」。シューマンのアラベスク/クライスレリアーナに対抗するショパン側の出場曲?はバラード全曲。
期待したい。

| | コメント (0)
|

啓蟄

今日は啓蟄。

冬眠中の動物が目を覚まして活動を始めるというのは著名で、古くは驚蟄とも書き、「北の方でも桃や李の花が咲き始め(というのはちょっと早いだろうと思うのだが、昔は歳差現象か何かで今と季節が違うのだろうか)、うぐいすが鳴き、鷹が鳩に変化する」と。

早春からいよいよ春本番であろう。

| | コメント (0)
|

五輪の余韻

五輪の余韻で、「虹と雪のバラード」(‘98VersionというCDがある)や「東京五輪音頭」をもっぱら聴いているアホな私。

| | コメント (0)
|

人生

士(をのこ)やも 空しくあるべき
万代(よろずよ)に 語り続(つ)くべき 名は立てずして
                山上憶良 (万葉集978)

昨日の朝、TVをつけていたら紹介されていた万葉集の歌。

病床の山上憶良が若い友人からの見舞いの使者に対して、病いを説明する言葉のあと、しばらくして涙を拭きながら口ずさんだ歌。

男として生まれたからには空しく終わっていいものだろうか
後世まで語り継がれるような名声も立てずに

| | コメント (2)
|

春めく

一昨日は春の宵のような空気だったので、職場から帰宅してから思わず大学に入った春の頃に聴いていたEPOの曲を聴いた。何年ぶりだろうか。

今日はまた冷えてきたが、あのかえるどもは大丈夫だろうか。

| | コメント (0)
|

五輪閉幕

(「祝 五輪開幕」のブログ記事を練っているうちにあっという間に閉幕…。筆が遅くて困る)

閉会式通してTVで見たかったっす。

私は普段TVを見ない人だが、この期間中は朝消音でTVを付けて毎日見て、夜の特集もチェックするようにしていた。夏よりも冬の大会のほうが好きである。

昨日の特集番組では、スピードスケートの長島・加藤、フィギュアの高橋、モーグルの上村、ペアの川口ら各選手のここまでの試練と行程の話を紹介していて、有益だった。

また浅田・キムの対決は、これから先も語り継がれる歴史的名勝負であったと思う。

「世界の祭り」として盛り上がり、個人的にも記憶に残る大会であった。

| | コメント (0)
|

カリ・ステンマン&カレヴィ・ケスキネン『第二次大戦のフィンランド空軍エース』

前回の『北欧空戦史』の「追撃編」。

この「世界の戦闘機エース」という軍事おたくが読むのような大判のシリーズは、以前はどこにでも売っていて私も日本の陸海軍のものを持っているが、いまは僅少らしく、本屋に取り置きしてもらった。

著者の二人は、中山雅洋氏が『北欧空戦史』を書いたときに参考にし、座談会にもいっしょに参加したフィンランド空軍史の大家で、記録が残っていることもあるがじつに綿密に空軍の記録を調査し、誰が何機墜としたかだけでなく、何の何号機で何機墜としたかまで詳述している。

ということで、記録が詳しく写真も豊富なのは良いのだが、地図が一つもないのは致命的というか信じられない。フィンランド人の著者がフィンランドの地名をどんどん書いているわけだから、日本でいえば「三沢」とか「矢田部」といった地名がどんどん出てくるわけで、たとえ原版に地図がなかったとしても日本語版を出すときに最低二枚の地図(戦線の全体図と詳しい地図)をつけなきゃ…。現代の世界地図と先の『北欧空戦史』の巻頭地図で確認しながら読み進めたが、わからない地名も多く、いったいどこで戦っているのかさっぱりわからない…。

しかし、写真・図版の充実はやはりこのシリーズの長所で、機体だけでなく勲章(マンネルヘイム十字章や空軍の徽章)まで解説入りでよくわかる。バッファローの編隊飛行の写真は、普段なら「ずん胴でかっこ悪い飛行機」と思うだろうが、フィンランド空軍のマークがついていると何か格好よく見えるのだから笑えてくる。

巻末の撃墜王列伝でユーティライネンはじめ上位のトップエースが11人紹介されているが、戦死した人が数えるほどしかいないのも目を引く。旧日本海軍であれば負傷して後送された坂井三郎氏や岩本徹三氏を除き、トップエースのほとんどが戦死している…。

フィンランドの空の戦いをビジュアルに活写した一冊。

| | コメント (0)
|

« 2010年2月 | トップページ | 2010年4月 »