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七夕

明日26日は、旧暦の七月七日で七夕である。

今年は閏月が入ったから、例年よりさらに遅い。しかし七夕の諸行事を見ていると、猛暑も収まり、空が澄みはじめた初秋の夜の行事としてまことにふさわしいものだと思う。少なくとも水の入った盥を庭に出して、天頂にある牽牛・織女の二星を水に映す涼味などは、新暦の7月7日では味わい得ない。

もともと七夕の牽牛、織女とは、農耕の河の神にささげる生贄の牛、嫁女から来ている(以下植木久行『唐詩歳時記』の受け売りである)。これで牛という奇妙な名の納得である。それがいつしか天の川をはさむ二星を祭る行事となり、さらに1年に一度しか会えない男女の星と、鵲の橋などの伝説が付加されていく。それら伝説と、祭る行事の定式が定まったのは六朝時代らしい。

中国で盛んなのは乞巧(きっこう)という針仕事の上達を祈る行事で、庭にござを敷き、机を並べ、その上に粥、瓜、果物、酒、菓子などの供え物をし、上弦の月(七日だから)の下で七本の針(七孔鍼)に五色の糸を通し、孔にうまく通ったら上達できるとした。また、箱の中に蜘蛛を入れたり、供えた瓜にかかる蜘蛛の糸の様子を見て上達振りを占った。蜘蛛と裁縫の技巧の関係は、ギリシャ神話のアクメネのことをちょっと思わせる。

またこの日、竹竿にその五色の綏をたらして飾る行事があり、これが日本の笹に短冊を飾る風習の起源となったのであろうという。願い事を短冊に書くのも上記乞巧の変形であろう。中国においても、女性は裁縫の上達を祈り、男の子は学問の進歩を祈った(『白氏文集』)。

七夕前日に雨が降ることを「洗車雨」といい、当日の雨は「灑涙雨」(涙を灑〔そそ〕ぐ雨)という。今日は早朝からスコール気味の雨もよいだ。

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