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斎藤文一・武田康男『空の色と光の図鑑』草思社

浦和の「プラザイースト」は、ピアニスト・高橋多佳子さんのコンサートや「ピアノ公開レッスン」で何度も足を運んだが、となりに図書館が直結していて、そこを帰りに見て回っている時にこの本を見つけ、ぜひ欲しくなって別途購入した。

空の色、太陽の光や形、蜃気楼、虹、光輪・暈(かさ)、稲妻、オーロラをそれぞれ特集する八章からなり、附章で天体現象が巻末についている。

多少、説明が専門的かつそれを別にしてもちょっとわかりにくい(というか、これがこれの説明?と思うところ)ところもあるが。写真は美しく、またグリーン・フラッシュ、各種の蜃気楼、ブロッケンの妖怪、環天頂アーク、太陽柱、彩雲、ダイヤモンドダスト、真っ赤な低緯度オーロラ、など珍しい写真がたくさんそろっていて楽しい。また説明も同じ大気中の光象現象でも、回折と屈折と散乱、空気分子と塵と水と氷による現象の起因の違いなどが良く理解できる。
「火の玉」、「狐火」、「白虹、日を貫く」(二・二六事件の前日に東京上空に現れた)などの解説コラムも興味深い。
最後に引用される岡山県美星町が平成元年に制定した改善命令含む光害防止条例の抜粋の内容も素晴らしく、ぜひ読んでいただきたいものだ。

空や天象を愛せるようになる一冊である。

※1 「環天頂アーク」という現象については、私はこの本ではじめて知ったが、インターネット検索してみるとやはり好きな人がいて、各種HPでもっと素晴らしい写真をたくさん見ることができた。

※2 「セーラースターズ」に出てくる「スリーライツ」(星野光、大気光、夜天光)も専門用語である事を確認。具体的には、夜空は目に見える星や月の光以外にそれ自体の明るさを持っていて(夜天光)、第一は微小な眼に見えない遠くの星が出している光(星野光)、第二は太陽系の中で太陽の光を塵などが反射している光(黄道光や対日照など)、第三が大気そのものがオーロラのように発光している光(大気光)とのことである。

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