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端午

本日は旧暦の五月五日。
「悪月」の異名どおり雨となる。

   端午日     唐 殷堯藩

少年佳節倍多情
老去誰知感慨生
不効艾符趨習俗
但祈蒲酒話昇平
鬢糸日日添頭白
榴錦年年照眼明
千載賢愚同瞬息
幾人湮没幾垂名

少年 佳節 倍(ます)ます情多し
老い去りて誰れか知らん 感慨生ずるを
効(なら)わず 艾符(がいふ) 習俗に趨くを
但だ祈る 蒲酒に昇平を話(かた)るを
鬢糸 日日 頭に添いて白く
榴錦 年年 眼を照らして明らかなり
千載 賢愚 瞬息を同じくし
幾人か湮没(いんぼつ)し 幾(いくにん)か名を垂れん

少年の頃の端午の節句は心浮かれたものだが
年取って誰がこの感慨が生じるのを知ろうか
世間の習俗にしたがってよもぎのまじない符を頭に挿すこともせず
ただ菖蒲酒を飲みながら世の太平を語ることを願うのみだ
鬢の毛は日々に白くなり
ざくろの実は年ごとに目に明るく映る
こうみると千年経てば賢人も愚物もつかの間の人生で
その中の何人が名もなく忘れられ何人が名を残すのだろうか

この年齢になると、少年の頃の年中行事を楽しく思っていた気持ちを思い起こして感慨を持つ詩情も少しわかるようになった…。

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