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柿とミカン

『漢詩歳時記 秋の一』(同朋舎)の「南国の秋」の項から。

  贈劉景文      蘇軾(宋)
荷盡已無擎雨蓋
菊殘猶有傲霜枝
一年好景君須記
正是橙黄橘緑時

劉景文に贈る
荷(はす)は尽きて雨に擎(ささ)ぐる蓋無く
菊は残(そこなわ)れて猶霜に傲(おご)る枝あり
一年の好景 君須らく記すべし
正に是 橙黄橘緑(とうこうきつりょく)の時

ハスは枯れて雨を受ける葉っぱも無いが
菊は寒さに痛めつけられてもなお霜に負けない枝を張っている
いまは一年のうちでもよい季節で、君も心にとめて欲しい
正にちょうど、ゆずが黄色くミカンが緑に色づく時なのだから。

「霜も降りない」という江南の晩秋はむしろ日本に似ていて、華北の峻烈な秋の詩よりも晩秋の風景としてむしろ我々になじみを感じさせる。
今、通勤の途上でも柿は色づき、ミカンもたわわに実っている。かつて宮脇俊三氏が11月の旅行記の中で、全国どこに行ってもこの季節に見られる柿に注目して「日本の『国果』は柿ではないか」と書いていたのも思い出す。

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