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2007年11月

改題

表題を改題しました。
唐の詩人・張説の七言律詩『幽州新歳作』の「去歳荊南 梅 雪に似たり/今年薊北 雪 梅の如し」からとりましたが、ただ好きな詩というだけであまり深い意味はありません。流謫されているのでも雪国に住んでいるわけでもありません。

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『スカイ&テレスコープ天文選集』

これも「私の古典」。
世に天文学書はあまたあるが、総括的な中級用としてこれほど適した本はあまりあるまい。
8巻本であり、その構成は
1.銀河系の恒星と星雲 ~銀河系の構造と運動
2.星の誕生と死 ~恒星の進化
3.星の光  ~恒星の測光と分光
4.天体望遠鏡  ~作り方と観測の技術
5.太陽系の起源 ~太陽と宇宙の生命
6.地球の隣人たち ~惑星・彗星・隕石・宇宙塵
7.宇宙の放浪者 ~惑星と衛星の運動力学
8.超銀河宇宙の天文学 ~星雲・準星から新宇宙論へ
というもの。
高校の頃図書館で読んでいて面白くためになるので、大学に入ってから古本屋で買い揃えた。4巻の「天体望遠鏡」だけが欠巻だが、後は全部そろえることができた。大部だが、じっくり取り組んで全巻読破した。
訳者あとがきにいわく「読者はできあがったハイウェイでなく道路の工事現場を見ることになる」とあるが、その通りで天文学知識の結果だけでなく、どういう実験や観測をするのかという家庭や手法を目の当たりにすることをできる。ストルベ、シャプレー、ホイル、カイパーら著名な天文学者が執筆者の一人になっており、それらの名もこの書で覚えた。
キャノン女史の星の分光観測、アルゲランダー星表の作成の苦心、冥王星を発見したトンボーの述懐、恒星視差やケフェイド変光星による距離の測定など、わくわくしながら読んだものである。
1976年の刊だから、最近の天文学の成果は収められておらず、ダークマターはおろかブラックホールのブの字もないが、上記のような天文学、特にその手法の基本は押さえられていると思う。
入門程度の天文学の予備知識がないと無理だろうし、また大部だから全部読むのは大変だが、天文学の成果と方法を学ぶ中級の通俗書として大変適している。

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