« 処暑 | トップページ | 井上喜久子さんのこと »

鈴木五郎『不滅の戦闘機 疾風』

19日に読了。本書は第二次大戦中の四式戦闘機・疾風(はやて)の本というより、むしろ2/3近くの紙数を割いて、中島飛行機の陸軍戦闘機の開発小史を描いている。それが魅力である。
海軍の若手機関将校だった頃から、飛行に興味をもち、重用されるもついに海軍を辞め飛行機会社を設立、国産戦闘機への情熱をかけた中島知久平と彼のもとに集うた設計陣の努力がなければ、日本の航空があそこまで~太平洋戦争で列強と互角に戦えるまで~発達することはなかったかもしれない。
91式戦闘機、試作機キ11、97戦、隼、鐘馗、そして疾風…。世界水準に追いついていった飛行機たちの列伝である。
そして紫電改のような集中使用があれば、疾風ももっと戦果を上げられたかも、と。
戦後も含めた中島飛行機の小史、そして太平洋戦争中の日本の最優秀戦闘機への挽歌である。

|

« 処暑 | トップページ | 井上喜久子さんのこと »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 処暑 | トップページ | 井上喜久子さんのこと »